□ROBA ROBA cafe(ロバロバカフェ)
東京都世田谷区経堂2-31-20
Tel 03-3706-7917
Open 13:00〜21:00/水休
Web http://www15.ocn.ne.jp/~robaroba/

□menu
Nigu-B(中川ワニ珈琲) \450
カフェオレ \500
いり番茶 \350
カモミール茶 \400
チャイ \500
オーガニックビール \600
レッドストライプ(ジャマイカのビール) \700
バナナチーズケーキ(MOMO cafe) \450
ぶどりカフェの天然酵母パン(木金土のみ) \70〜
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ロバロバカフェには、たとえば「うつくしかわいい」という形容が似合いそうです。可愛いという言葉の中にはとうていおさまらない。美しさの中にも愛嬌がたっぷり。そんな空間なのです。
お店の名前も、ほんのりと微笑が浮かぶ語感ですね。でも、ロバは決してのどかな印象ばかりの動物ではありません。ブレッソンの映画『バルタザールどこへ行く』の中で、透明なまなざしで世界の真実を見つめていたロバは観る者に忘れられない印象を残しますが、もしかしたらこのカフェのまなざしも同じなのかもしれません。
私がロバロバカフェのオーナー、いのまたせいこさんのお名前を知ったのは春の石垣島の旅の途中でした。石垣市内の込みいった路地でセンスのいいアジアン雑貨ショップを見つけ、なんとなく店内をひやかしているときに、壁に「いのまたさんが東京でカフェを作りました」という貼り紙を見つけたのです。それがロバロバカフェでした。
暑さの残る9月の夕刻、経堂のもうひとつのギャラリーカフェappelで、「ロバロバカフェは駅の反対側、ここから歩いて20分くらいですよ」と教わりました。駅までひきかえし、典型的な小田急線沿線の商店街のひとつ、すずらん通りに入りました。
でも、到着しないのです。歩いても歩いても到着しないのです。住所表示は2丁目28番からいきなり2丁目32番へと飛び越えて、目標の2丁目31番を抜かしてしまいました。これは道を間違えたにちがいないと思い始めたときに、やっと水色に黒でROBA
ROBA CAFEと書かれた看板を発見。薄黄色の扉を開けると、なじみ客らしい人が二人、カウンターでのんびりと喫茶を楽しんでいました。
「道を間違えたと思って、途中で引き返してしまう人が少なくないんですよ」と、いのまたさん。
「2丁目28番と32番の間で角を曲がって、そのまま1時間くらい住宅街の中を迷い続けた人もいらっしゃるんです。だから、どうか曲がらずにまっすぐいらしてください、とお願いしたいですね(笑)」
いのまたさんは旅行で訪れた石垣島が気に入り、雑誌の仕事をしつつ7年間ほど住んでいたそう。その後、「こんな場所が持てたら楽しいと思って」ロバロバカフェをオープンしました。
清潔な白い壁。いのまたさんの友人でもある石川氏がデザインしたさまざまな形の美しい椅子。アーティストたちの作品、たくさんの自主制作本、雑貨。
ここには、小さいながらも独自の世界をひろげているモノたちが静かに並んでいます。本を手にとってページをめくるとたちまちその世界にひき込まれ、時間を忘れて読みふけってしまいます。
喫茶メニューにも、コクのあるおいしさにファンの多い中川ワニ珈琲やMOMO cafeによるケーキを揃えて、さりげないけれどきちんとこだわっている印象。自分の共感できるものが詰まったこんなカフェの存在は、出会えたことに感謝したくなる、小さなタカラモノですよね。
それにしても、楕円形をした茶色い座面から4本の細い脚が出ている椅子が、私にはどうしてもロバに見えてしまうのでした。
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